もっと木材を使おう

木材で快適生活

木の良さはこんなページで詳しく紹介されています。

「絵でみる森林林業白書 木材みんなで使っちゃおう!」 林野庁
子供にもわかるように、イラストで木材の特徴や活かし方が説明されています。入門編として、大人にも最適です。

きーねっと

「木net 〜木と森の情報館」(財)日本木材総合情報センター
木材利用に関する幅広い情報を掲載。各種の実験結果を交えた科学的な木材の性質や、樹種による特徴も紹介されています。

ここまで使える木材

「ここまで使える木材」(財)日本住宅・木材技術センター 
「建築基準法の防火・構造・環境と木材利用」という副題のとおり、専門的な話題を含み建築関係者にも役立つ資料です。

 
サイクル

日本は木材輸入大国?

  • 日本の国土のうち2/3が森林です。伐採期を迎えた木がたくさんある中、日本の木材自給率はたったの20%にしか過ぎません。遠い海外からエネルギーを使って多くの木材を輸入しているのが現状です。
  • 国産材は、日本で育った風土に適した木材です。もう一度、国産材を見直してみませんか。
  • 国産材は「植林」「手入れ」「伐採(=利用)」を繰り返す人工林から生まれ、みなさんが国産材利用することで資源の循環が促進されることになります。しかし、現在はまだまだ国産材の利用が少なく、伐採の手前で循環が滞っている傾向にあります。木材総需要量のうち、製材用は37.6%と大きな割合を占めています。(林野庁企画課 平成17年木材需給表より)住宅を建てるときは、建築材料にもこだわって、日本の風土に適した国産材を積極的に利用することで、日本の森林の循環がスムーズに流れるようになります。

 

吉野林業とは

杉

スギは学名をCryptomeria japonicaといい、唯一"日本"の名がつけられた日本特産の樹木。日本の人工林面積の4割以上占め、名実ともにナンバーワンの木です。
木材利用の歴史は古く、弥生時代を代表する登呂遺跡の柱もほとんどがスギ。田の畦道にもたくさんのスギ板が使われました。現在のように遠方から木材を運搬したとは考えにくく、静岡県の平野部にスギが生えていたと推測できます。今でこそ、天然のスギは奈良の春日スギをはじめ秋田県や木曽、屋久島などの一部に残るだけですが、昔はごくあたりまえにスギを目にすることができたようです。
身近だったからこそ、スギはよく使われるポピュラーな木だったのです。古くからスギが利用されてきたもうひとつの理由は加工のしやすさ。年輪がはっきりしていることからもわかるように、スギは早材部と晩材部の差が大きく、その間で割りやすいのです。しかも、軟らかく、「直ぐ」が名前の由来だという説があるくらい素直な木目をしています。そのため、建築資材としての用途も広く、柱や貫(ぬき)などの構造材、鴨居や敷居などの造作材、天井板や床板などの内装材、障子や襖などの建具など、幅広く使われました。
また、水にも強い特性があります。日本書記に記されているようにスギは和船に使われてきました。大阪の「なにわの海の時空館」のメイン展示として復元された「菱垣廻船」にもスギが使われています。外壁材や雨戸としても使われ、「蛍の光」の「いつしか年も杉の戸を開けてぞ今朝は別れ行く」というフレーズも杉が水に強いことを証明しています。

杉の心材 杉の皮 杉の葉
心材と辺材の色の差が大きく、芯が赤いのが特徴です。 樹皮は屋根の下地や天井・壁材としての利用もできます。 針型の細かい葉が互生します。

早材部と晩材部とは

年輪のうち、春から初夏にかけてつくられる部分を「早材」と呼びます。早材は細胞壁の薄い、大きな細胞で構成されているため、幅が広くて色が薄いのが特徴です。これに対し、夏から秋にかけてつくられる「晩材」は細胞壁が厚くて小さな細胞の集合体。だから、幅が狭く濃い筋のように見えます。この早材と晩材の差が年輪です。

「スギとクスノキは舟をつくる木によい。ヒノキは宮をつくる木によい。マキは棺をつくる木によい」これは日本書記の神代の巻に書かれたスサノオノミコトの説話。法隆寺の金堂や五重塔、伊勢神宮、平等院鳳凰堂などの有名な神社、仏閣にはヒノキが使われています。なぜ昔から神社、仏閣の建築資材は、スギではなくヒノキなのでしょう。
理由のひとつはヒノキの「白さ」。心材が淡紅色、辺材が白色で、年輪も目立たないヒノキは白木の代表選手です。しかも、木材に仕上げると木肌に美しい光沢が生まれます。この白さと光沢が醸し出す清浄感が、神を祭る建物にピッタリだったのです。
2つめの理由は「耐朽性」です。神社、仏閣にとって腐らないのは大きなポイント。こすり合わせて火をつけるのに使ったため「火の木」と呼ばれたほど、ヒノキは乾燥性に優れ、湿気に強い木です。法隆寺の五重塔が1300年以上も残っているのは、ヒノキの耐朽性のおかげといえます。また、この乾燥性と独特の芳香を買われて、風呂や桶などにも使われます。
このように神社、仏閣用に用いられたため、昔からヒノキは高級材として扱われ、白木信仰が生まれたのです。その上、スギが30年で柱材になるのに対し、ヒノキは50年かかるのもヒノキの価値を高めています。
建築資材としても高級品として構造材から内装材まで幅広く使われますが、腰板など目に付きやすい部分によく使われます。ところが、日本建築の最高峰である数寄屋づくりにはスギが好まれますしヒノキよりも高いスギもあります。ヒノキには洗練された美しさが、スギには素朴な美しさがあり、両者は甲乙をつけがたい素材なのです。

杉の心材 杉の皮 杉の葉
心材の色は、淡紅色で辺材はほとんど白色です。 『檜皮葺(ひわだぶき)の屋根』と言われるように屋根への利用が有名です。 葉は鱗片状で十字対生します。
 
間伐の様子
樹種の違いがわかりますか?

木材市場に並べられたスギとヒノキの写真です。手前の芯の色がハッキリした木材がスギで、奥がヒノキです。
(クリックで拡大)


奈良県地域材認証センター(奈良県木材協同組合連合会内)  〒633-0062 奈良県桜井市粟殿354番地 TEL. 0744-47-4350 FAX. 0744-47-4361